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Kubernetes v1.19 のドキュメントは積極的にメンテナンスされていません。現在表示されているバージョンはスナップショットです。最新のドキュメントはこちらです: 最新バージョン
JSONPathのサポート
kubectlはJSONPathのテンプレートをサポートしています。
JSONPathのテンプレートは、波括弧{}
によって囲まれたJSONPathの式によって構成されています。
kubectlでは、JSONPathの式を使うことで、JSONオブジェクトの特定のフィールドをフィルターしたり、出力のフォーマットを変更することができます。
本来のJSONPathのテンプレートの構文に加え、以下の機能と構文が使えます:
- JSONPathの式の内部でテキストをクォートするために、ダブルクォーテーションを使用します。
- リストを反復するために、
range
、end
オペレーターを使用します。 - リストを末尾側から参照するために、負の数のインデックスを使用します。負の数のインデックスはリストを「周回」せず、
-index + listLength >= 0
が満たされる限りにおいて有効になります。
備考:
式は常にルートのオブジェクトから始まるので、
$
オペレーターの入力は任意になります。結果のオブジェクトはString()関数を適用した形で表示されます。
以下のようなJSONの入力が与えられたとします。
{
"kind": "List",
"items":[
{
"kind":"None",
"metadata":{"name":"127.0.0.1"},
"status":{
"capacity":{"cpu":"4"},
"addresses":[{"type": "LegacyHostIP", "address":"127.0.0.1"}]
}
},
{
"kind":"None",
"metadata":{"name":"127.0.0.2"},
"status":{
"capacity":{"cpu":"8"},
"addresses":[
{"type": "LegacyHostIP", "address":"127.0.0.2"},
{"type": "another", "address":"127.0.0.3"}
]
}
}
],
"users":[
{
"name": "myself",
"user": {}
},
{
"name": "e2e",
"user": {"username": "admin", "password": "secret"}
}
]
}
機能 | 説明 | 例 | 結果 |
---|---|---|---|
text | プレーンテキスト | kind is {.kind} | kind is List |
@ | 現在のオブジェクト | {@} | 入力した値と同じ値 |
. or [] | 子要素 | {.kind} , {['kind']} or {['name\.type']} | List |
.. | 子孫要素を再帰的に探す | {..name} | 127.0.0.1 127.0.0.2 myself e2e |
* | ワイルドカード。すべてのオブジェクトを取得する | {.items[*].metadata.name} | [127.0.0.1 127.0.0.2] |
[start:end:step] | 添字 | {.users[0].name} | myself |
[,] | 和集合 | {.items[*]['metadata.name', 'status.capacity']} | 127.0.0.1 127.0.0.2 map[cpu:4] map[cpu:8] |
?() | フィルター | {.users[?(@.name=="e2e")].user.password} | secret |
range , end | リストの反復 | {range .items[*]}[{.metadata.name}, {.status.capacity}] {end} | [127.0.0.1, map[cpu:4]] [127.0.0.2, map[cpu:8]] |
'' | 解釈済みの文字列をクォートする | {range .items[*]}{.metadata.name}{'\t'}{end} | 127.0.0.1 127.0.0.2 |
kubectl
とJSONPathの式を使った例:
kubectl get pods -o json
kubectl get pods -o=jsonpath='{@}'
kubectl get pods -o=jsonpath='{.items[0]}'
kubectl get pods -o=jsonpath='{.items[0].metadata.name}'
kubectl get pods -o=jsonpath="{.items[*]['metadata.name', 'status.capacity']}"
kubectl get pods -o=jsonpath='{range .items[*]}{.metadata.name}{"\t"}{.status.startTime}{"\n"}{end}'
備考:Windowsでは、空白が含まれるJSONPathのテンプレートをクォートする場合は(上記のようにシングルクォーテーションを使うのではなく)、ダブルクォーテーションを使わなければなりません。 また、テンプレート内のリテラルをクォートする際には、シングルクォーテーションか、エスケープされたダブルクォーテーションを使わなければなりません。例えば:
kubectl get pods -o=jsonpath="{range .items[*]}{.metadata.name}{'\t'}{.status.startTime}{'\n'}{end}" kubectl get pods -o=jsonpath="{range .items[*]}{.metadata.name}{\"\t\"}{.status.startTime}{\"\n\"}{end}"
備考:JSONPathの正規表現はサポートされていません。正規表現を利用した検索を行いたい場合は、
jq
のようなツールを使ってください。# kubectlはJSONpathの出力として正規表現をサポートしていないので、以下のコマンドは動作しない kubectl get pods -o jsonpath='{.items[?(@.metadata.name=~/^test$/)].metadata.name}' # 上のコマンドに期待される結果が欲しい場合、以下のコマンドを使うとよい kubectl get pods -o json | jq -r '.items[] | select(.metadata.name | test("test-")).spec.containers[].image'
最終更新 May 26, 2021 at 10:10 AM PST: commit first work from 1.19 milestone (73b3cf8784)